今日、神社の前を通って
大きな草のようなもので作られた輪をみられた方も多いのではないでしょうか。
私は、はじめて見た時には、これはいったい何?と思いました。
これは「茅の輪(ちのわ)」といって、これをくぐって
半年間に溜まった病と穢れを落とし残りの半年を無事に過ごせることを願うものなんです。
茅の輪くぐりの由来
茅の輪くぐりは、『備後国風土記』にある蘇民将来(そみんしょうらい)の伝説に基づいているといわれています。
昔、一人の旅人が現れ、ある兄弟に一夜の宿を乞いました。
弟は裕福であるにもかかわらず旅人を冷たく断りましたが、
兄の蘇民将来は貧しいながらも手厚く旅人をもてなしました。
実はこの旅人は武塔神(むとうしん スサノオノミコト)で、
蘇民将来へ災厄を祓う茅の輪を授けました。
蘇民将来は、武塔神の教えに従い茅の輪を腰に付けたところ、
疫病から逃れられました。
この話から、今では、大きな茅の輪をつくりくぐるようになったようです。
茅の輪とは、茅(ちがや)を束ねて大きな輪としたものですが
現在は「芦」を使っている神社がほとんどだとか。
茅の輪のくぐり方
1)茅の輪の前に立って軽く一礼。
左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。
(2)茅の輪の前で軽く一礼。
右足からまたいで輪をくぐり、右回りに回って元の位置に戻ります。
(3)茅の輪の前で軽く一礼。(1)と同様に、
左足からまたいで輪をくぐり、左回りに回って元の位置に戻ります。
(4)茅の輪の前で軽く一礼。
左足からまたいで輪をくぐり、ご神前まで進み、二拝二拍手一拝の作法でお詣りします。
夏越の大祓
夏越の大祓では、茅の輪のほかに、
人の形をした人形(ひとがた)、人形代(ひとかたしろ)に自分の名前や年齢などを書き、
それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。
人形を川に流したり、お焚きあげをして厄落としをします。
紙製の人形が多いのですが、藁などの人形を用いるところもあります。
茅の輪をくぐって、これから半年無事にすごせそうです。
久々の神社、目に見えないパワーをもらった気がします。
ちなみに、私の行った神社は、★佐太神社★です。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。