「夏越ご飯」(なごしごはん)って聞いたことありますか?
「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日に食べる行事食なんです。
が、あまり知られてはいないような・・・(私のまわりだけ?)
夏越ご飯、夏越の祓、夏越ご飯レシピを紹介していきますね。
夏越ご飯って何?
1年の折り返しとなる6月30日の「夏越の祓」の日の行事食で
「夏越の祓」の茅の輪の由来になった、蘇民将来(そみんしょうらい)が
素盞嗚尊(すさのおのみこと)を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった「粟」や
邪気を祓う「豆」などが入った雑穀ごはんや五穀ごはん、小豆ごはんに
茅の輪をイメージした緑の野菜、邪気を祓う赤の野菜やえびを使った
丸いかき揚げ(これも茅の輪の丸いイメージ)をのせ
百邪(ひゃくじゃ)を防ぐ(いろいろな病を防ぐというような意味でしょうか?)といわれる
旬のしょうがを入れたおろしだれをかけたごはんです。
簡単に言えば、かき揚げ丼ですね。
「夏越の祓」の日の行事食として、
米穀安定供給確保支援機構が、数年前からお米消費拡大のために
節分の恵方巻きのような消費者に受け入れられる新たな季節の行事食として
提案しているものなので、まだ知れわたっていないように思います。
夏越の祓って?
「夏越の祓」は、6月末(6月30日)に行う祓の行事で、神社の境内につくられた茅の輪をくぐって
一年の前半の罪や穢れを祓い、残り半年間の無病息災を祈ります。
基本的には、左まわり→右まわり→左まわりと8の字を描くように3回茅の輪をくぐって回ります。
茅の輪くぐりは、備後風土記のに書かれている「蘇民将来の話」が由来となっています。
昔、一人の旅人が現れ、ある兄弟に一夜の宿を乞いました。弟は裕福でしたが旅人を冷たく断りました。
兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は貧しいながらも粟の茎を編んで円座をつくり、
粟飯を炊いて真心を込めて精一杯のもてなしをしました。
実はこの旅人は武塔神(スサノオノミコト)で、蘇民将来へ災厄を祓う茅の輪を授けました。
茅の輪を腰に付けたところ疫病から逃れられ、子々孫々まで繁栄したということです。
茅の輪のほかに、形代(かたしろ)による祓を行うところもあります。
人の形をした人形(ひとがた)、人形代(ひとかたしろ)に
自分の罪や穢れ、災いなどを移し、祓い清めて川や海に流したり、お焚きあげをします。
家で作れる夏越ご飯レシピ
材料
白米 2カップ
雑穀適量
ゴーヤ 小1本
パプリカ(赤)1/3個
玉ねぎ 1/2個
小えび80g
天ぷら粉適量 水適量 揚げ油 適量
だし汁 120ml
しょうゆ大さじ2
みりん 大さじ2
しょうが汁 小さじ1~2
レモン汁 大さじ1
大根おろし大さじ2程度
1 お米は洗い、雑穀を加えて普通に炊く。雑穀の量はお好みで。
2 ゴーヤ、パプリカ(赤)、玉ねぎは食べやすい大きさの薄切りにする。
3 小えびは背わたを取り除き殻をむく。水で洗って水気をとり、厚みを半分に切る。
4 天ぷら粉は水で溶き、衣を作る。分量はご使用商品の表記を参照して下さい。
5 ボウルに ゴーヤ、パプリカ(赤)玉ねぎ、えびを合わせ、4の衣を適量加えて、さっくり混ぜる。
6 170℃~180℃の油で丸い形にして、カラリと揚げる。
7 だし汁、しょうゆ、みりんを合わせて火にかけ天つゆを作り、しょうが汁、レモン汁、大根おろしを加える。
8 器に炊き上がった雑穀ごはんを盛り、かき揚げをのせ、おろしだれをかける。
丸いかき揚を作るコツは、ステンレスのお玉の中で丸い形を作り、お玉のまま油の中にそっとスライドして入れます。
緑色の野菜は、いんげん、枝豆、オクラ、赤い野菜は人参でも。
まとめ
最近は、スーパーなどても売られている『夏越ごはん』
家でも簡単に作れますので、いかがでしょうか。
家で揚げ物作るのはちょっとな・・・という方は、「やよい軒」などのお店や
スーパーで買って食べて、これから残りの半年の無病息災を願ってみては。
最後までお読み頂きありがとうございました。