旧暦の10月、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に
お出かけになり留守になることから「神無月」といわれます。
そして神々が集う出雲地方では「神在月」とよばれます。
旧暦の10月10日にの夜、出雲大社の西の稲佐の浜での「神迎祭(かみむかえさい)」、
旧暦10月11日から17日に全国の神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」まで7日間
「神在祭(かみありさい)」がおこなわれます。
この1週間は神々にご神縁を結んでいただきたいと、たくさんの人が参拝されます。
この出雲大社の神在祭についてご紹介します。
2019年出雲大社神在祭日程 神迎え神事 神迎祭内容
2019年の旧暦の10月10日から10月17日は
11月7日(木)から11月13日(水)です。
11月6日(水)神迎神事 (稲佐の浜) 午後7時
神迎祭 (神楽殿)
出雲大社の西約1kmにある稲佐の浜で、神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)が行われます。
午後7時、浜で御神火が焚かれ、注連縄が張り巡らされた斎場の中に神籬(ひもろぎ)が2本、
傍らに神々の先導役となる龍蛇神が海に向かって配置されます。
神事が終わると、神籬は両側を絹垣で覆われ浜から出雲大社へ、参列者もこれについて歩きます。
この後、出雲大社神楽殿において「神迎祭」が執り行われます。
これが終わると、神々は旅(宿)社である東西の十九社に鎮まられます。
いつもは閉められている東西の十九社の扉も、神在祭の時には開かれていますので、見てきてくださいね。
2019年出雲大社神在祭日程と内容
2019年11月7日(木) 神在祭 午前9時 (御本殿)
龍蛇神講大祭 午前11時 (神楽殿)
神在祭
大国主大神さまと八百万の神さまのための「神在祭」が執り行われます。
正式な参列は招待状が来た方のみですが、一般の方もお祭りを見守ることはできます。
龍蛇神講大祭
八百万の神々を稲佐の浜に先導されるのが龍蛇神であると言われ、
「龍蛇さま」は水難火難から守る神、豊作豊漁、商売繁盛の神として信仰されてきました。
その龍蛇さまを信仰する人達の集まりが龍蛇神講です。
龍蛇神講大祭はその講員の人のためのお祭りです。
2019年11/11日 神在祭・縁結大祭 午前10時 (御本殿)
縁結大祭
神在祭に併せて行われます。
大国主大神をはじめ、全国の八百万の神々に人々の幸縁結びを祈る祝詞が奏上されます。
縁結大祭の参列には、事前に往復ハガキでの申し込みが必要になります。。
縁結大祭申し込みについては、出雲大社ホームページにて、だいたい1ヶ月~2ヶ月前くらい前、
9月から10月に案内がありますので、ホームページでチェックしてみてくださいね。
出雲大社ホームページ http://www.izumooyashiro.or.jp/
当日、受付で申込者には「幸縁むすび祈念絵馬」が渡されますので、
願意を記入し、お祭りの間奉持して祈念します。
受付をして絵馬を書く時間が必要ですので、時間に余裕をもって早めにいらっしゃってください。
2019年11月13日(水) 神在祭・縁結大祭 午前10時(御本殿)
2019年11月年13日 神等去出祭 午後4時
神等去出祭(からさでさい)
神在祭の最後にお仕えされるのが神等去出祭です。
午後四時、十九社にお泊まりの八百万の神々の神籬が、
また絹垣に囲まれて拝殿まで進み、中へと入られます。
神等去出祭はいつもはご祈願などが行われる拝殿で行われます。
拝殿の祭壇に2本の神籬、龍蛇、餅が供えられ祝詞が奏上されます。
その後、神官が本殿楼門に向かい門の扉を三度叩きつつ「お立ち~、お立ち~」と唱えます。
この瞬間に神々は神籬を離れ出雲大社を去られます。
上宮に参拝しましょう
神在祭の1週間、大国主大神と八百万の神々が会議をされるのは、
境内の外にある出雲大社摂社の「上宮」(かみのみや)です。
上宮は出雲大社より西、稲佐の浜の方向へ進み、歩いて15分弱です。
海が見えだしたくらいのところで右の細い道に入ります。
「大歳社」というこれも出雲大社の摂社で小さいお社ですが、これが目印になります。
神在祭期間中、出雲大社の授与所(お札やお守りをお渡しする)では神在祭の日程などを説明した紙がいただけます。
会議所である上宮や、神迎えの道なども記されています。神在祭初めての方はぜひ授与所で頂きましょう。
参拝できる時間
11月~2月は午前6時30分~午後8時(3月~10月は午前6時~午後8時)
御守授与所で御神札などの御守、縁起物を受けられます。
御祈祷のおまつりをお申し込みの場合、受付時間は午前8時30分~午後4時30
神在祭の期間の土日祝日は混雑しますので、朝の時間の参拝をおすすめします。
朝のすがすがしい凛とした空気の中での参拝は、おごそかな雰囲気を感じられるでしょう。
出雲大社ホームページ http://www.izumooyashiro.or.jp/
きっと、神在祭で「目には見えないもの、神様の存在」を感じることができると思います。
よいご縁がありますように。
最後までお読み頂きありがとうございました。