夏から秋にかけて、スズメバチに刺された被害を聞くことが多くなってきます。
7月~10月は、スズメバチの子育てのために気が荒くなっているためですが、
その時期って、海や野山に遊びに行くことが多くなる季節ですよね。
野外のどこにスズメバチがいるのか、スズメバチに出会わないために、
スズメバチに出会ったときの対処法について紹介します。
スズメバチどこにいる?
家の軒下に巣をつくっているのは、わかりやすいので、よけて通れるのですが
野外では、木の枝の葉が茂っている中や土の中、木の根元、樹洞や倒木の中など
一見しただけではわかりにくい場所に巣をつくります。
オオスズメバチが土の中に巣を作るのに、土を掘って巣を拡張するとき、
掘り出した小粒のような土は1粒づつ口にくわえて働き蜂が外に運び出します。
そのため、巣の出入り口を中心として細かな土の粒子が放射線状に拡がっています。
そんな細かな土の粒子が拡がっているところは要注意です。
また、樹液も好物で、木の樹液の出るところにもいることがあります。
木にスズメバチがいる時には、近づかないように。
スズメバチに刺されないための対策法
白い(白っぽい)服装をする。帽子をかぶる。
蜂は、黒色を攻撃しやすいという性質があるからです。
黒色は蜂にとって敵(熊など)であることが多いからだといわれています。
香水、整髪料、化粧品を控える。
甘い香りは、スズメバチを刺激します。
スズメバチの警戒フェロモンと同じ物質が含まれていることがあるからです。
飲みかけのジュースにハチが入り込んでしまうこともあります
巣を見つけたら絶対に近づかない。
巣が見えなくても、スズメバチを頻繁に見かけるようなところは
近くに巣がある可能性が高いので、近づかないように。
樹液の出ている木などにスズメバチがいたら近づかない。
静かに動く(騒がない)手で追い払うとしない。
スズメバチが近くを飛んでいるときに、すぐに走り出したりするのは危険です。
追い払おうとするとさらに攻撃してくる可能性があります。
一匹のスズメバチがゆっくりと飛んでいるときは、餌を探している場合が多く、
このような時は黙って放っておくと、やがてどこかに飛び去っていきます。
威嚇行動されたら、来た道を姿勢を低くしてゆっくりとした動きで、
なるべく早く引き返すようにしてください。
威嚇行動は3つあります。
1 顎をかんでカチカチと音を鳴らす
2 敵の周りを飛び回る
3 敵のそばの空中で止まる
1の「カチカチ」と警告してくる音が小さすぎるためにわかりにくいですが、
2、3とただ飛んでいるだけとは違うので遭遇すればわかると思います。
スズメバチに刺された時の対処法
巣が近い場合はすぐに逃げましょう。
蜂の毒液には他の仲間を呼びよせるフェロモンが入っていて危険です。
室内に逃げられればいいのですが、屋外の場合30メートル以上は離れてください。
流水で傷口を絞るようにして洗いましょう。
体内に回る毒成分を減らすために、傷口をつまんで毒を押し出したり、
吸引器(ポイズンリムーバー)を使って毒を体外に出します。
この時、口で吸い出していけません。
ハチ毒は水溶性なので効果的と考えられます。
患部に虫刺されの薬(副腎皮質ホルモン含有の抗ヒスタミン軟膏)を塗ります。
アンモニアは全く効果がありません。
氷などで患部を冷やすと、腫れと毒の回りを抑えられます
応急処置のあと病院の受診を。
アナフィラキシーショックの症状が出ている時には、すぐに救急車をよんでください。
アナフィラキシーショックのおもな症状
息苦しい、息切れ、呼吸困難、動機、血圧低下、脈拍数増加、脈拍が弱くなる
吐き気、腹痛、便意、尿意、意識障害、めまい、しびれ、けいれん、耳鳴り、じんましんなど
まとめ
登山ハイキング、キャンプやキノコ狩り等で、
山などに出かける機会が多くなる時期ですね。
スズメバチが巣をつくりそうな場所に注意して、
蜂にさされることなく、楽しくすごしてくださいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。