秋のお彼岸の頃になると、田んぼのあぜや川の土手などで彼岸花が咲きますよね。
私は、あやしげに赤く咲く彼岸花が大好きなのですが、あまりよく思わない人もいます。
毒があるからという人も、
本当に彼岸花には毒があるのでしょうか。
子供が、きれいだなと触ってしまった、どうしたらいい?
そんな時のことをお話していきたいと思います。
彼岸花に毒があるって本当?
彼岸花に毒があるのは、本当です。
花・葉・茎・根のすべてに毒が含まれるんですが
特に、球根部にリコリンという毒が多く含まれています。
球根を食べると、
頭痛、めまい、嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状を引き起こします。
球根1つに15mgのリコリンが入っていて、ヒトの致死量が、10gですので、
10g÷0.015g=666.666666667
約667個食べないと致死量にはなりませんね。
少し口にして死ぬということはなさそうです。
ただ、ネズミなど小さな生物にとっては球根ひとつで1500匹分の致死量になるので
昔から、田んぼのあぜや畑などに植えられてたのは、
ネズミ、モグラなど、小動物を毒で近づけないようにする為だとも言われています。
お墓に多く植えられてるのも、同じ理由で
昔は土葬のために、動物を近づかせない掘り返されないために植えられてたそうです。
動物は、毒に敏感なのでよってこなくなるようです。
子供がさわっても大丈夫なの?
彼岸花の毒は、口にすると中毒をおこしますが、
さわっただけでは、大丈夫です。
折りとった樹液でかぶれる人がいるらしいですが
私を含め、私のまわりでは聞いたことがないので、本当にまれかなと思います。
手にとっただけでは、害はないのですが
子供は、その手を口に持っていったり、目をこすったり、鼻にいれたりしがちですよね。
そうすると、中毒症状が出る場合もありますので注意してくださいね。
さわったら、手をきれいに洗うようにしてくださいね。
彼岸花の毒は、水溶性なので、水できれいに洗えば流れていきます。
子供にちゃんと伝える
いつも通ってる道に咲くきれいな彼岸花を摘んでかえりたい、
お母さんにも見せてあげたいと思う子供ごころはありだと思います。
私もそうでしたから(笑)
ただ、子供に しっかりと
「あの花には毒があるから、さわらないでね。」
「もしさわったら、手をきれいに洗ってね。」
「綺麗な花だから、みんなに見てもらうために摘まないでおこうね。」
などと、本当のことやさわらないようにする言葉かけは必要だと思います。
昔の人は、子供に伝える時に
「火事になるから持って帰ったらだめよ」と伝えてたんですよね。
それじゃ子供もわけわからないですよね。
それよりもわかりやすい言葉で伝えてあげてくださいね。
まとめ
彼岸花には、口にすると中毒症状をおこす毒があります。
さわっただけでは、大丈夫ですが、さわったあとは、しっかりと手洗いしましょうね。
この時期だけ、あやしく美しく咲く彼岸花を親子で楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。